スパンナ・ベルナルド・ヴァッラーナ
¥10,000 税込
Spanna Bernardo Vallana
スパンナ ベルナルド ヴァッラーナ
アルト・ピエモンテを語るには欠かせない存在である四代目 ベルナルドの名を冠するワイン。現当主フランシスが復活させて、ヴァッラ ーナでも大切なワインの位置付けになっています。ブドウの収穫が良い年にのみ造られます。
【詳細】
年間生産数:3000本ほど。
品種:ネッビオーロ(スパンナ)100% コンクリートタンク発酵、500リットルのトノー樽で12ヶ月 熟成、3年ビン熟成。
【味わい】 フローラル、香り豊かな赤色の果実、アルコール感は強すぎず、黒コショウ、ジンの香り も。味わいは酸味が豊かでタンニンが下支えします。 バニラ、カカオ、コーヒーの香りや、なめし皮、森の香り、タバコなどの香りも漂います。 ベルナルド・ヴァラーナへの思いが詰まった素晴らしいワインです。
【ワイナリーの歴史】
伝統的な手法で造られ続けるエレガントワインと、それを構成するネッビオーロが美味しく 実る最北の地。
そこはピエモンテ北部、「アルト・ピエモンテ」ーーーーーーー。
アルト・ピエモンテ中心部に位置するコミューン、マッジョーラ。 2億9000年前、火山が1000年に渡り大噴火し続け、巨大なカルデラを形成しました。その 後アルプス山脈が形成され、地中25キロにあったカルデラの底が隆起し現在の地表となっ たため、通常では地中深くにしか存在しない鉱物を見ることが出来ます。その個性的な土壌 で作られるワイン。
その中でも ヴァッラーナのワインは群を抜いて魅力的です。
ヴァッラーナ社は、創業者であるガエターノ・ヴァッラーナが1787年教会のブドウ園の責 任者としてワイン生 産の指導をすることから事業は始まりました。 二代目ベルナルド・ヴァッラーナは1859年叔父のガエターノから葡萄畑の相続を受け、各 ブドウ畑の個性の研究に没頭。 三代目アントニオは本格的なワイナリーを建設した功労者でその名がワイナリー名になって います。この当時大タンクで作る安ワインが主流でしたが彼はそういったバルクワイン用の 貯蔵タンクは作らず、ガラス瓶用の熟成スペースを作り、今までの手法を守りながら生産を 続けていく道を選びました。そんな中1905年に転機が訪れます。アルプス山脈を越える鉄 道が開通したことにより高品質なワインを輸出することが可能になり販売地域を広げる事が できるようになりました。 四代目のベルナルドは父親のアントニオを共にワイナリーを大きくすることに成功。ベルナ ルドは並外れたテイスティング能力をもっており、アルト・ピエモンテがバローロより品質 高い生産地として世界に認知されたのは彼の力も大きいと言われています。また当時からグ ランクリュ畑の特性を研究し、先々への計画も進めていました。 五代目はベルナルドの娘ジュゼッピーナ。これまでの知識を継承し、アルト・ピエモンテの スパンナ(ネッビ オーロ)をより洗練されたワインにしていきます。しかし80年代 はバロ ーロやバルバレスコの台頭、90年代は強烈な味わいとフルボディ、高アルコー ル、芳香が 強いスタイルが流行しており苦境に立たされます。しかしアルト・ピエモンテでは地道に伝 統的なスタイルを守り需要の低い市場だとしても発信し続けたことで、ワイナリーとスタイ ルを守る事が出来、確実なブランディングを打ち出すことに成功します。 2000年初頭、祖父ベルナルドのスタイルとノウハウを孫のフランシスとマリーナにも継承 し、現当主六代目となります。フランシスは栽培学、醸造学を大学で学び、祖父からの経験 や教えを生かし、この土地を表現したいと熱い想いを持ってワインに情熱を注いでいます。 地質学にも詳しく「ここは火山が横転した土地だから世界でも稀な地質の並びかたをしてい る」とテイスティングしながら楽しそうに語ってくれました。マリーナは世界のトップレベ ルのワイン資格「マスターオブワイン」のプログラムを学習中で、同時に世界のワイン市場 へアルト・ピエモンテのワインの地位発展、向上に努めています。
たくさんの世代を経てきたヴァッラーナのエレガントなワイン。 ぜひあなたも飲んでみませんか?